大福の日記

29歳の誕生日、おれんじの元にかかってきた一本の電話。その電話で一気に200万の債務者となった、おれんじの借金返済物語。

一縷の望み

弟を成敗するため、名古屋からわざわざやってきたおれんじ。はたして弟に会うことが出来るのか!?


というよりも、先日不動産屋に行ったのだが、当然の如くだめでした。(;´Д`)デスヨナネ

200万の借金持ちに住宅ローンなんて、万に一つも審査が通るわけがない。

運がいいのは、この借金話をよめ


しかし、そこの不動産屋は対応が違った。


「確かに今のままでは無理ですが、債務が少なければ審査が通る可能性はあります」


「具体的には?」


「理想は完済です。しかし50万以下なら恐らくは上手くいくかもしれません。多くて80ぐらい」


「借金あっても審査通るんですか?」


「年収と額によりますが、債務が50万あっても、審査通る方は通ります。むしろ債務が全くなくても、税金の未納や延滞起こす方は通りません。絶対に」


確かに税金は最重要だな。納得する。

それから不動産屋に言われたのは、


今の債務は必ず毎月期日までに返済すること

(遅れると信用情報が傷付く)


税金は絶対に未納などしない。

(一度でも滞納すれば、一発で信用情報が傷付く)


クレジットカード等の紛失や事故は起こさない。

(信用情報が傷付く可能性あり)


大まかにこの三つ。今の状況は絶望的だが、まだ少なからずチャンスはある。


弟を成敗するのも大事だが、話をしないといかんな。

事情聴取

犯人が弟だとわかり、さっそく連絡をするが、



まったく電話に出ないヽ(゜Д゜)ノ



しかし慌てる事は無い。

何故なら弟の勤め先は、俺の親父が経営する会社。小さな会社だが、親父と一緒に行動しているため、最悪親父に連絡すればいい話。


「糞垂れ(弟)はいるか?」


「家帰ったぞ」


どうやら実家にはいないみたいだ。

面倒なので事情を親父に話す。


「あいつそんなことしたのか?」


「したんだよ。だからあいつと連絡とりたいんだよ」


相変わらず親父は反応が薄い。まるで他人事のような反応。

まあ、今回の騒動には親父はまったく関係ないし、俺はあくまで弟から返済してもらうからだ。


「まあいいや、あいつに言っとけ。毎月10万で勘弁してやるとな」


仕方なく、親父から直接弟の給与天引きをする。


これで連絡してくるだろうと、俺は思っていた。だが現実は残酷だった。


1週間経っても連絡が来ない。

(`Д´)ナメテルワ


仕方ない、面倒だが実家の豊田に帰るとするか。そして鉄拳制裁するか。

衝撃の事実

いつものように息子を昼寝しようとしてたら、一本の電話が鳴った。


「はい」


「三菱東京UFJ・・」


銀行から。で、なんでこいつから電話がかかるのか、訳は一つ。

こいつから俺名義で金を借りてるから。

実際金を使って返済してるのは、妹である。

その額は50万。


では何故妹なんかに名義を貸し出したのか?


妹の事業資金のためである。


わざわざ名義を貸したのは、俺の通帳はすべて嫁さん管理。つまり多額の金の移動が出来ない。


仕方なく名義を貸した。


これが悪夢の始まりだったことに、この時の俺は気づいてなかった。



「毎度ありがとうございます。おれんじ様の借入金のお知らせを致します」


名義貸しの時、返済はすべて妹任せだったため、カードは妹に持たせていた。なので、今いくら借入残高があるかわからなかった。

多分、残り30万以下だろうと思っていた。


「只今の借入残高は199万…」


予想の6倍以上の残高になってやがる。

ヽ(´▽`*)ゝお~ぃ!


すぐに妹に確認をする。


「お前、50万以上借りたか?」


すると妹


「借りないし、借りるなら許可求めるし」


ですよね。


じゃあこの債務はなんですか?


「犯人は多分あいつ」


犯人?


「一度だけ、返済日に間に合いそうにないから、あいつにカード渡した」


あいつとは俺の弟である。


「なんであいつに渡すんだよ」


「聞いてみる」



聞いてみたら、案の定そうだった。