衝撃の事実
いつものように息子を昼寝しようとしてたら、一本の電話が鳴った。
「はい」
「三菱東京UFJ・・」
銀行から。で、なんでこいつから電話がかかるのか、訳は一つ。
こいつから俺名義で金を借りてるから。
実際金を使って返済してるのは、妹である。
その額は50万。
では何故妹なんかに名義を貸し出したのか?
妹の事業資金のためである。
わざわざ名義を貸したのは、俺の通帳はすべて嫁さん管理。つまり多額の金の移動が出来ない。
仕方なく名義を貸した。
これが悪夢の始まりだったことに、この時の俺は気づいてなかった。
「毎度ありがとうございます。おれんじ様の借入金のお知らせを致します」
名義貸しの時、返済はすべて妹任せだったため、カードは妹に持たせていた。なので、今いくら借入残高があるかわからなかった。
多分、残り30万以下だろうと思っていた。
「只今の借入残高は199万…」
予想の6倍以上の残高になってやがる。
ヽ(´▽`*)ゝお~ぃ!
すぐに妹に確認をする。
「お前、50万以上借りたか?」
すると妹
「借りないし、借りるなら許可求めるし」
ですよね。
じゃあこの債務はなんですか?
「犯人は多分あいつ」
犯人?
「一度だけ、返済日に間に合いそうにないから、あいつにカード渡した」
あいつとは俺の弟である。
「なんであいつに渡すんだよ」
「聞いてみる」
聞いてみたら、案の定そうだった。