大福の日記

29歳の誕生日、おれんじの元にかかってきた一本の電話。その電話で一気に200万の債務者となった、おれんじの借金返済物語。

借金は突然に

いつも通りの日々だった。


夜の仕事を終え、朝の10時過ぎに家族の待つアパートに帰る。風呂に入り、飯を食べた後は、1歳になる息子の昼飯を食べさせる。

ご飯を食べさせながら、嫁さんといつもの会話。

息子の起きる時間が早かったとか、嫁さんのパートの話とか、いつもの会話。


「明日の不動産屋さんは11時だっけ?」


「そうだよ」


不動産屋、この言葉の意味するのは、



マイホームである。


つい最近までマイホームなど考えもしなかったが、今住んでいるアパートの騒音に悩まされ、管理会社の対応が最悪だったため、引っ越しを考える。


で、試しに一戸建ても見に行ったら、まさかの嫁さんが気に入った。

もともと一戸建てに否定的だった嫁さんだが、やはり現物を見て考えが変わった。


しかも今はかなりの低金利、年収の低い我が家でもマイホームが持てる。家賃よりも安く。


そんなわけで色んな物件を見て回り、立地や値段でかなり良い物件があり、ここに決めた!と、嫁さん。


その日の昼。嫁さんがパートへ出かけ、家には自分と息子の二人。


いつものように、一緒に昼寝をしようと準備していたら、運命を変える最悪の電話が鳴った。

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